東農ひのきの歴史
古来より岐阜県の東濃地域はひのきの産地として有名で、長野県の「木曽」と並び「裏木曽」と呼ばれてきました。江戸時代には尾張藩によって厳重に森林が管理され、許可無く伐採した者への罰は「木一本、首一つ」と呼ばれる程でした。その品質は古くから認められており、伊勢神宮をはじめ、明治神宮、江戸城、名古屋城など、多くの歴史的建造物に使用されております。近年、飛騨川流域で産出されるひのきも含めて「東濃ひのき」と呼ばれるようになりました。
東濃ひのきの特徴
「ひのき」は日本人にとても馴染み深い樹木ですが、実は関東以北ではあまり生息せず、日本の暖かい地域で育つ木であることは意外に知られておりません。
東濃ひのきが生息する岐阜県は、ひのきの生育エリアの北限に位置し、冬の寒さが厳しく寒暖差も大きいため、ひのきはゆっくりと時間をかけて育ちます。
そのため、暖かい地域で育ったひのきと比較し、同じ大きさであっても年輪が細かく精油を多く含んだひのきに育ちます。
その厳しい環境の中で育った東濃ひのきは、粘り強くて狂いが少ないことから建築用材として最適と言われます。艶やかなピンク色の木肌は精油を多く含むからであり、東濃ひのきが香り高いと云われる所以です。
東濃ひのきは、木部はもちろんのこと葉や皮に至るまで様々な素材として活用され、木部や葉から抽出される精油は濃厚で洗練された香りがすると言われます。
森林生活ではこの優れた素材を活かし、ひのきの香りにこだわった商品作りをしております。東濃ひのきがもたらす「森林浴効果」をぜひご実感ください。